創発分子エレクトロニクス研究チーム

主宰者

主宰者名
渡邉 峻一郎 Shun Watanabe
学位
博士(工学)
役職
チームディレクター
略歴
2011 名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻 博士課程修了
2011 名古屋大学 大学院工学研究科マテリアル理工学専攻
2012 英国ケンブリッジ大学 物理学科キャヴェンディッシュ研究所 オプトエレクトロニクスグループ ポスドク研究員
2014 東京大学 大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 竹谷研究室 日本学術振興会特別研究員
2015 独立行政法人科学技術振興機構 さきがけ専任研究員
2016 東京大学 大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 竹谷研究室 特任准教授
2020 東京大学 大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 竹谷研究室 准教授
2024 東京大学 大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 渡邉研究室 准教授
2024 理化学研究所 創発物性科学研究センター 創発分子エレクトロニクス研究チーム チームリーダー (現職)

研究室概要

パイ共役系と呼ばれる特殊な骨格をもつ有機化合物は、光吸収・発光特性・伝導性や磁性など様々な物性を発現する。当チームは、高分子や低分子とイオンなどを精密に複合化させるオリジナルな技術を用いて、金属のように電子や熱を流す金属プラスチックの材料開拓を行う。その物性の理解や新規材料の合成、そしてその価値を社会に還元していくという意味で、基礎から応用まで一貫した研究を実施する。

研究分野

材料科学/物理学/工学/化学

キーワード

有機エレクトロニクス
有機半導体
π電子系化合物
ナノデバイス
合成化学

研究紹介

高分子の錬金術に挑む

ゴムやプラスチックに代表される有機化合物は、良質な電気的絶縁体として我々の生活に欠かすことのできない基盤材料である。一方で、炭素間に単結合と二重結合が交互に繰り返されるパイ共役系と呼ばれる特殊な骨格をもつ有機化合物は、光吸収・発光特性・伝導性や磁性など様々な物性を発現する。電気が流れる有機化合物は日本で発見され70 年の歴史を持つが、その物性の理解や新規材料の開発、そしてその価値を社会に還元していくという意味では、基礎から応用まで一貫した研究を継続していく必要がある。当チームは、高分子や低分子とイオンなどを精密に複合化させるオリジナルな技術を用いて、金属のように電子や熱を流す金属プラスチックを実現した。これをプラスチックの錬金術と位置付け、高分子材料の新規な電子状態や電子相転移の可能性を探索する。

Figure

(左上)パイ共役系有機化合物のインク。分子構造によって、バンドギャップが異なるため様々な色のインクが得られる。(左下)電子と熱の輸送を同時に計測可能な微細加工デバイス。(右)結晶性高分子半導体中のイオンダイナミクスを用いて、機能性材料の開拓を行う。

メンバー一覧

渡邉 峻一郎 Shun Watanabe

チームディレクター shun.watanabe.ey[at]riken.jp

お問い合わせ

〒351-0198

埼玉県和光市広沢2-1

E-mail:
shun.watanabe.ey[at]riken.jp